【ヒープリ二次創作】日なたの向こうから 第1話
『日なたの向こうから』は、ヒーリングっど♥プリキュア(ヒープリ)の平光ひなたちゃんが主役の二次創作です。
本作では、本編よりも大人になった20歳のひなたちゃんの成長の物語を何話かにかけて(おそらく10話ぐらいで)描いていきます。
そのため、ヒープリ本編の設定とのズレやキャラ崩壊などがいくつも見受けられるかと思います。
もちろん、できる限りヒープリ本編の設定に沿ってキャラのイメージを壊さないように創作していきますが、調べても分からないことや独自の設定など、できる限り脚注にて補足していきます。
以上をご了承いただいた上で、温かい目でお読みいただけると嬉しいです。
ちなみに、本作を書いてみようと思ったキッカケは下記のブログにまとめておりますので、あわせてお読みいただけると幸いです。
masa-pre-interest.hatenablog.jp
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私、平光ひなた、すこやか動物専門学校*1の2年生!
来年の3月に卒業したら、うちでやってるアニマルサロン*2でお姉と一緒にトリマーとして働くんだ!!
そんな未来がやってくるものだと、ずっとずっと思ってた。
けど、12月のある週末の夜、いつものように家族4人で夕飯を食べていたら、突然事件が起きたんだ。
「お父さん、私お店を辞めようと思うの…」
「ちょっと、ちょっと、お姉!お店を辞めるって、どういうこと!!?」
いつも通りのお姉の穏やかな口調から発せられた爆弾発言に、私は叫んでしまった。
「ひなた、少し落ち着きなさい」
パパが私を止めて、質問をした。
「めい、一体どうしたんだい?」
「実はね、あさひさんが来年の4月に海外に転勤することが決まったらしくて。だから私も一緒に行くことに決めたの」
あさひさんはお姉の旦那さんで、背も高くてイケメンで、大手製薬会社に勤めてる私のお義兄なの!!
4年ぐらい前だったかな?
あさひ義兄*3がうちのアニマルクリニックに初めて営業に来た時に、お姉に一目惚れしたらしくて、そこから地道にアタックし続けた結果2人は付き合うようになって、私が高校3年生の頃に2人は結婚したんだ。
お姉は結婚して住むところは変わったけど、うちの近くに住んでいるし、今でもうちのサロンとカフェで働いてる。
それに、あさひ義兄の帰りが遅い日とかはうちで一緒に夕飯を食べたりもするから、お姉が結婚して家を出たって感じが全くなかったんだよね。
それに、私は専門学校に入ってからもサロンやカフェを手伝ってたから、このまま仲良くお店をやっていけるのかと思ってた。
それなのに…
それなのに…。
「そうか、あさひ君の仕事の都合じゃ、しょうがないね」
「あーあ。そうすると、平光アニマルサロンとワゴンカフェ*4を閉めることになるのか。なんだか寂しくなるなぁ」
「って、待ってよ!!お姉が辞めるってだけで、なんでお店を閉めるって話になっちゃうの!!?」
「だって、めいがいなくなるんじゃ、アニマルサロンとワゴンカフェも経営できないだろう?」
「そうだよ。それに僕らはクリニックの仕事があるからサロンやカフェの手伝いはできないし、ひなた1人じゃ無理でしょ?」
「そっ、そんなぁ…」
うちのサロンとカフェは、私が子供の頃からお姉が一人で切り盛りしてきた。
だから、お姉がいなくなったら2つのお店が成り立たないってことぐらい、私にだって分かる。
それでも、中学・高校と何度も何度も友達を連れて来て、放課後や休日をみんなでワイワイ過ごしたワゴンカフェが、
色んなワンコやニャンコたちを可愛くしてきたアニマルサロンが、
私の夢と思い出がたくさん詰まった2つのお店が、こうも簡単に終わっちゃうだなんて…。
「ひなた、ゴメンね。私の勝手な都合でお店を閉めることになっちゃって。でも、来年の3月までお店はやるつもりだから」
「…嫌だ。そんなの、嫌だっ!!」
「ひなた!!」
今までに感じたことのないような感情が私を襲ってきて、涙が勝手に溢れ出してきた。
「ひなた、パパだってアニマルサロンとワゴンカフェを閉めるのは寂しいし辛いよ。でも、めいが遠くへ行ってしまうんだから、仕方がないじゃないか…」
本当に、そうなの…?
パパやお兄は、本当に寂しがってるの??
本当に寂しいなら、簡単に閉めるだなんて言わないでよ…。
「…とにかく、私はサロンもカフェも閉めるだなんて、絶対に嫌だからね!!」
「ひなた!!」
私は食卓から飛び出し、自分の部屋へと閉じこもった。
【続く】
【ヒープリ二次創作】日なたの向こうから 第2話 - まさPの雑記ブログ
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あとがき
日なたの向こうから 第1話目、いかがでしたでしょうか?
前回のブログに書いたように、本作が私にとっての初めての二次創作ということもあり、書くのも大変でした。
また、ひなたちゃんをはじめ、ひなたちゃんのご家族などキャラ崩壊していないかと心配しております(汗)
ですが、今はそうしたことを気にせずに、まずは私が思いついた大人ひなたちゃんのストーリーを最後まで書ききってみたいなと思っております。
これから10話ぐらいは続くであろう本作にお付き合いいただけると幸いです。